2022年2月1日は旧暦正月です。
本日は私の友人のいちこさんと、めぐちゃん、ゆーみんの、旧暦大晦日の紛争ぶりを基に、地元の方の旧暦正月を纏めてみました。
2022年1月31は旧暦大晦日
一昨日から、友人のいちこさんは、旧暦のお正月に向けて大忙し、90歳になるおばーさん、が仏壇を寂しくさせてはいけないと、大掃除に、正月料理の用意のお買い物のお手伝いです。
この日は、1月31日のトゥシヌユールーと呼び、オバー(さん)は子や孫の事情は、関係なく、電話をかけては、1年の健康祈願に向けて、あの世の方々にお祈りの準備を行うのですが、その為には、仏壇を華やかにする必要があります。
例えば、長男家は1月31日、午前中の間に、仏壇用のオードブルの注文を仕出し屋に行って行う、花をそろえる、トゥシヌユールーの仏壇用の御馳走を揃えて並べる。
次男家は、三枚肉の煮つけ担当、生前オジーが好きだったティービチは、料理上手の姪家が担当。
等々…一番時間がある、団魂世代の定年退職者、平均年齢70以上の高齢者の方々は、90歳のオバーに行動が遅いと、ぶつぶつ言われながら、膝引きずり、腰を手で支えて買い物に、料理にと、紛争している様子が、メールや、写真から伺えます。
上記の写真はゆーみんさん提供
トゥシヌユールーのメニューは、から揚げ、ご先祖さまの好物のティービチ!!
ゆーみんさんによると、31日のお昼ごはんは、準備で忙しくてお昼ご飯を作る、時間が無かったので、弁当を仏壇にお供えして、おばあー(さん)と食べたそうです。
正月の由来
旧暦は月の満ち欠けを基にし、海ともとても関係が深いとされています。
それ故、旧暦のお正月は1年の健康祈願を行うとされていて、出身者の多くが帰省して賑わいます。
実は、沖縄には3回のお正月があります。
沖縄は、古くから、自然の神様に、健康、五穀豊穣を祈る習慣が強く残っていて、旧暦のこの時期は村の皆で、一年の健康を祈ります。
或いは、各家庭においても、長老を中心に、家族揃い、仏壇におご馳走、花を並べて、祈る風習が現在でも、大切にされている事は、本当に微笑ましく、大切な事の様に思います。
3回のお正月の種類と特徴
新正月
本州と同じ1月1日、新正月のお正月は、基本的に地元の仕事は殆ど、休みが無くて、簡単な正月くわっちーを仏壇にお供えします。
旧暦正月
2月1日が旧暦の1月1日
上記の写真はいちこさん手作りの三枚肉です。
上記の写真はいちこさんが近くのスーパーで購入したオードブルです。
旧暦ご先祖様(あの世)のお正月
旧暦の1月16日はジュールクニチーと呼び2月16日にご先祖様(あの世)のお正月があります。
三枚肉煮つけのレシピ
ワンポイントアドバイス:三枚肉の煮つけは、たれにゆで豚のスープを加えましたら、三枚肉どんぶりも出来ます。
また、三枚肉を作り置きして、フライパンで香ばしく焼きビールのおつまみや、サラダのトッピング、白ご飯とも合います。
私の九州仕込みでみりん支流の甘辛ですが、沖縄は、キッコウマンの生醤油と、カツオだし、砂糖のサッパリしたお味が印象的でした。
皆様はどちらでしょうか…
では、ご自宅にある調味料でチャレンジしてみてください。
材料
①三枚肉300g、茹で水で700CC
②調味料:お酒、みりんい200CC、砂糖20g、昆布10センチ
③醤油、かつおだしの素少々(使いつけの出汁の素で良いです)
作り方
1)①のお肉がひたひたになるまで水を入れて、強火でひと煮立ちさせて、臭みを取ります。
2)お肉をざるにあげて、さっと水洗いし、鍋に戻して、お肉のが見えなくなるくらい、たっぷりの水を入れ串がスートさすくらいまで茹でます。
3)串が通るようになりましたら、一旦火を止め、お肉に味が戻るように、蓋をして放置しておきます。(30分以上)一夜でも良いです。
4)鍋に玉じゃくし2杯の茹で汁と、②の調味料を全てを入れて、弱火で煮ます。
その際、砂糖や、みりんは、焦げやすいので注意しながら、かき混ぜ、細かな泡が出てきて、トロットしましたら、再度、①のゆで豚汁を1杓子と、③の醤油と、好みのだしの素(沖縄のおばあさん好みはしまやだしの素)を少々加えて、弱火で色よくなるまで煮ます。
最後に味は、お好みで調整してください。
まとめ
長老者は本当にありがたいですね。
お正月までおばあさんは、家族の健康を毎日祈ります。
そして、新年は、90歳になる長老を中心に、集まります。
長老は、仏壇を守り、自立した、家族を待ち、また、ひい孫の成長を遠くから、見守り過ごす…
沖縄のおばー(さん)の生命力は、朝の仏壇にお茶と、線香で家族の健康を祈るそうです…
ひい孫や、姪、甥、の名前や、自分の健在の兄弟の名前も唱える、頭の回転の良さは、勝てる者はいないと、言われる程、パワフルだそうです。
長老の、ささやかな祈り…
家族の幸せは、その尊い祈りから、生まれるのですね。
最後に
沖縄は、夏と、秋に、自然植物園の視察に、伺い、旧正月には桜を見に、行きたかったのですが、何故か?今年も、冬は伺う事が出来ませんでした。
来年こそは、旧暦のお正月と、桜を見に沖縄に行きたいと思います。
今回、社会学の先生である、いちこさんや、沖縄の薬草研究家の友人にご協力頂き、ブログで、なかなか、知る事が出来ない、本音で、個人的な家族の正月の様子を公開できた事に感謝いたします。
実は、フット感のある、いちこさんは、団魂世代の73歳の女性です。
あるじ君と近い、優雅で、パワフルさの時代を感じます。
追伸学び
私は今回、沖縄のお正月の由来で、改めてお正月について考え、思い直しました。
今回の学びを忘れないように、ここに書き留めておきます。
それは、今日まで格式ばった行事は、敬遠し、華やかな部分だけを味わう事が常でした。
特に、お正月について健康を祈り感謝をすると言う、深い意味をおろそかにしてきた様に思います。
沖縄の長老は、一にも、二にも、健康を考え、祈り、子や、孫をもてなし、健康を分かち合うための時間!!
その家族のきずなや、親の干渉も、自然と言う大きな大地の中で過ごすための生きる知恵…
家族の祈りは、やがて、地域全体で祈り、喜びを共有するのが、故郷…
お正月には、こんなに深い意味が込められていて、そればかりではなくて、沢山の生きる知恵と忘れてはならない、心を思い起こす事が出来、温かな気持ちになりました。
大切にします今日、この想いを…
おしまい…